映画大好き・シネマっぷ!
大作からB級映画まで、バイオリズムで映画を選ぶ管理人の映画レビュー。
【ブロークバック・マウンテン】★★★★84点
ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディションブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション
(2006/09/22)

【製作】 2005年、アメリカ
【監督】 アン・リー
【出演】 ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール
(ドラマ)
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(あらすじ)
1963年、ワイオミング州ブロークバック・マウンテン。
農場に季節労働者として雇われたイニスとジャックはともに20歳の青年。
対照的な性格だったが、キャンプをしながらの羊の放牧管理という過酷な労働の中、
いつしか精神的にも肉体的にも強い絆で結ばれていく。
やがて山を下りたふたりは、何の約束もないまま別れを迎える。
イニスは婚約者のアルマと結婚、一方のジャックは定職に就かずロデオ生活を送っていた……。


男泣きに、貰い泣き
只ならぬ噂は聞いていたのですが、ようやく視聴しました。

前半、遠くから眺める感じで視聴していたのですが、
真綿で首を絞めるような状況の変化に、ぐいぐい引き込まれちゃいました。

寡黙なイニスと、陽気なジャック。
過酷な労働を淡々とこなし、それとなく会話する二人でしたが、
一線を越えた後は、青年らしいすがすがしさで、戯れるように恋に没頭しているようでした。

ただし世間は同性愛なんてもってのか、知れ渡ればリンチに合うことも免れない状況。
その場限りの出来事だったのだと、お互いに想いを含みつつも別れます。
そして、互いに家庭を持ちますが、想いは募るばかり。

しかし、一度会ってしまえば想いは止められず、ブロークバック・マウンテンで密かに逢瀬を重ねます。
年にわずかな回数しか合えない状況、そして希望の見えない将来に
二人の関係はしだいにギクシャクし始めます・・・

普段は陽気なジャックの、捨てられた子犬のような眼差しも胸に痛いですが、
イニスの男泣きは、たまらんかったです。
びっくりしたというのが正しいのかもしれません。
とても痛々しくて、悲しみがいっそう胸に迫ってくるようでした。

鑑賞後は心がふさいでしまう感じですが、見てよかったです。
異色な恋愛ではありますが、とても真摯で心に染み入る作品でした。
うわああぁぁーん

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【ゴッド・イン・ニューヨーク】★★★★87点
ゴッド・イン・ニューヨークゴッド・イン・ニューヨーク
(2008/03/28)
【製作】 2003年、アメリカ
【監督】 カメル・アメッド
【出演】 ジョン・フォード・ヌーナンボンズ・マローン
(ドラマ・コメディ)
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(あらすじ)
真夏の蒸し暑い夜、7人のニューヨーカーと1人のイギリス人が軽犯罪で御用となる。
厚いレンズのメガネをかけたジュイッシュ、怒りっぽいブラックとラティーノの青年二人組、
アラブ人のタクシードライバー、入れ墨師のアイリッシュ・アメリカン、
ブロンクス育ちのイタリアン、性的秘密を持つアジアン、ロンドンから来ていたホワイト、
合わせて8人の男が一つの留置場へ。
そこには神と名乗るホームレスがいた。
時間の流れと共に加速する偏見と批判の嵐。
世界の縮図と化したこの房で、神は調停役となれるのか。
そして、神の正体とは??


素晴らしきかな、密室劇!
コメディに分類されていたんですが、ブラックユーモアと言い切るには、とても真面目なお話ですし、
哲学的な部分も多々あります。
久々に良い映画をみたなあと思える作品でした。

さて、拘置所に集まった多種多様の人々。
人種が違えば、生まれた国も違っていたりする。
気性の荒い人間もちらほら・・・
ちょっとした軽口が、丁々発止のケンカに発展するから、拘置所内は常に不穏な空気が漂っています。
そして、偏見むき出しの、凶器のような言葉が飛び交います。

一番、吹いてしまったのは、どちらの祖先がピラミッドを作ったかで、黒人とユダヤ人が対抗するシーン。
口げんかの内容が祖先の話まで下っていく様は、呆れるのを通り越して笑ってしまいました。
しかし、拘置所では口げんかで留まっていますが、外の世界では命のやり取りになっているのだから、
シャレにならない。ただ、無常感と絶望感が沸き起こります。

神と名乗るホームレスの言葉は、そんな彼らにふんわりと疑問を投げかけ、自問させます。
神さまの言葉は、ぼんやりとした抽象的な言い方ではありますが、どこか無視のできない言葉でもあります。この辺りは、二回、三回と視聴を重ねていくごとに、理解が深くなってゆくのではと思います。
少々、この神さまの言い分が、一神教の解釈にも聞こえなくはなかったのですが、
アメリカ製だから仕方ないかーとか、さらにうがった見方をしておりました。(苦笑)

歴史への造詣が深い方なら、彼らの言い分の内訳がよりわかって楽しいのではと思います。
あと、神学や哲学も知ってるといいかもなーとか。
今から勉強とか、ちょっと私には無理だな・・・!

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【かげろう】★★★☆76点
かげろうかげろう
(2005/07/06)
【製作】 2003年、フランス
【監督】 アンドレ・テシネ
【出演】 エマニュエル・ベアール
(ドラマ)
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(あらすじ)
 1940年6月、フランス・パリ。
この戦争で夫を亡くした教師のオディールは、13歳の息子フィリップと7歳の娘カティを車に乗せ、
ナチス・ドイツ軍の侵攻から必死に逃れていた。
だがその途中、車が爆撃に見舞われてしまう。
一緒に避難していた人々が次々と死んでいく中、
オディールたちは不思議な魅力を秘めた17歳の青年イヴァンに助けられる。
母子はイヴァンを警戒しながらも、彼に導かれるまま森の奥深くへと進んでいく。
やがて彼らは、無人の屋敷に辿り着く。4人は安全なこの地で一緒に避難生活を始めるのだったが…。


パッケージからは、あやしい〜雰囲気が漂ってますね。
さらにR15もかけられているんですが・・・
内容はとてもシリアスで、なぜ年齢制限をかけているのかも不思議です。

イヴァンと名乗る青年は、まるで野性児のようで、オディールは彼の所作に度々眉ひそめます。
しかし、行動力に溢れ、食料を調達してくる彼の存在は頼もしく、
長男のフィリップは、彼を兄のように慕い、なつきます。
嫌悪しながらも、彼の存在を認めざるを得ないオディール。
しだいに、彼女の態度も柔和していくのですが、そこへ現れたフランス軍人。
紳士的な軍人たちに対し、始終警戒するイヴァン。
物語は急展開しだします。

謎めいた青年イヴァンを演じるギャスパー・ウリエルの魅力が炸裂しています!
まさに大人になる途中の、危うさを秘めた思春期の青年!
彼の言動から、生い立ちがなんとなく察しられます。

反対に、オディールは、教師というだけあって厳格な性格で、都会的な雰囲気をまとった女性。
イヴァンの荒々しさは、彼女の目には粗野で嫌悪する対象でしたが、
その認識は少しずつ変わってゆきます。

小説が原作なのですが、小説と映画とでは、展開やラストが異なります。
原作のほうが、より希望に満ちた終わり方です。

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かげろうかげろう
(2003/12/10)
ジル・ペロー
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【モーターサイクル・ダイアリーズ】★★★65点
モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版
(2005/05/27)
【製作】 2003年、アメリカ、イギリス
【監督】 ウォルター・サレス
【出演】 ガエル・ガルシア・ベルナル、ロドリゴ・デ・ラ・セルナ 他
(ドラマ)
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(あらすじ)
1952年、喘息持ちだが“フーセル(激しい心)”の異名を取る23歳の医学生エルネストは、
7歳年上の陽気な友人アルベルトとバイク旅行に出発する。
本でしか知らない南米大陸を、自分の目で見たいという好奇心からの冒険旅行だった。
故郷のブエノスアイレスを出発しパタゴニアへ。さらに6千メートルのアンデス山脈を超え、
チリの海岸線沿いに南米大陸の北端を目指す1万キロ超の旅路だ。
だが所持金は乏しい上、バイクは故障ばかり。
2人の旅は困難を極めていく…。


少年の心を忘れない青年達のロードムービー。


妖しさ抜群のガルシアは、本作では少年のような瞳を持った青年エルネストを演じています。
このエルネストは、後のキューバ革命で有名なチェ・ゲバラなのですが、
本作では政治色は控えめに、青年達の旅行記がすがすがしく描かれています。

貧乏学生の旅行だけに、野宿もしばしばだし、トラブルも多いけれど、
それ以上に目覚しい体験と刺激を二人に与えます。
旅先で出逢った民族、労働者、医者、患者・・・
特にハンセン病患者との出会いは、医学生であるエルネストに、とても大きな体験を残します。
周囲の偏見にさらされる患者達の心に触れたとき、彼の中で確信が生まれたような気がします。
旅を始まる前とその後では、彼らの様子が変わっているのが見て取れます。

本当にガルシアが生き生きとしていて、少年のようで可愛いです。
ここらへんが母性本能をくすぐるのか!?

近年、チェ・ゲバラにますます注目が集まっているような気がします。
彼の写真がTシャツやシールになって売られているのには、ちょっと苦笑しちゃいますが、
革命家のシンボルとして若者の間では人気みたいですね。

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モーターサイクル・ダイアリーズ コレクターズ・エディションモーターサイクル・ダイアリーズ コレクターズ・エディション
(2005/05/27)
ガエル・ガルシア・ベルナル、ロドリゴ・デ・ラ・セルナ 他
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【ブエノスアイレスの夜】★★☆57点
ブエノスアイレスの夜ブエノスアイレスの夜
(2005/06/24)
【製作】 2001年、アルゼンチン/スペイン
【監督】 フィト・パエス
【出演】 セシリア・ロス、ガエル・ガルシア・ベルナル 他

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(あらすじ)
父の危篤の知らせを受けて、20年ぶりに故郷ブエノスアイレスの土を踏んだカルメン。
かつての軍事クーデターで、非情な体験をして以来、彼女はアルゼンチンを離れ、
過去に決別するように生きてきたのだ。
久しぶりに再会した家族にも背を向け、こっそりと借りたアパートで、カルメンが壁越しに耳を傾けるのは、
若い男が朗読するエロティックな言葉の数々。
声の主は、顔を見せない条件で雇った男娼・グスタボだった。


一見、倒錯的なラブストーリーかなと見せて、その奥は意外と深かったです。
過去に起こったクーデターによる惨劇が、20年経った後も、登場人物達に影を落とします。

カルメンは、移住した先マドリードで成功し、一人悠々自適に暮らしています。
クールに見える彼女ですが、20年前のクーデターの際、監禁され、また夫と幼い子どを失い、
深い傷と恐怖を心に抱えています。
そのため、性格は堅固になり、聴力は敏感になり、人と触れ合うこともできなくなってしまいます。

そんな彼女の性欲を満たすのは盗聴。
最初は、男女の情事を聴いていたカルメン。
そして次は、男のほうに官能小説を読ませ、その声にうっとり。
壁一枚を挟んだ歪な関係。
ですが、その関係は、さらなる刺激と喜びもって破られます。

いつしか互いに惹かれ、触れ合うことを拒み続けていたカルメンも
しだいに変わってゆき、拒み続けていた人の温もりに、
かつて失ったものを取り戻していきます。
そして過去の影とも向き合うことになります。

本作でも、ガルシアの色っぽさ(妖気?)が放出されています。
年上の女性や男性にモテモテですねー。(笑)
母性本能とか、庇護欲を刺激するんでしょうか。
ただ関わったら、火傷では済みそうにないので、怖い気もしますが。

ストーリーは、ドロドロになるかと思ったら、ラストは新しい希望のようなものが見て取れて、
少し救われたかな?と思えました。

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